ARPG のメレー アビリティ

ARPG でのメレー アビリティの設定方法を説明します。

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Action RPG (ARPG) には、 メレー スキル という 2 つの主なアビリティ タイプがあります。メレーとスキルは類似していますが、異なる点がいくつかあります。例えば、メレー アビリティはキャラクターの武器が敵とオーバーラップした際に有効になり、スキル アビリティではスキル特有のライン トレース チェックを使用します。下の図では、すべてのメレー アビリティのベースである GA_MeleeBase のブループリント グラフが示されています。

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アビリティの開始時に ActivateAbility が呼び出され、アビリティに対する Cost (ARPG の一般的なマナ) および Cooldown のコミットに CommitAbility が使用されます。 EndAbility が呼び出されて、アビリティの実行が完了したことをシステムに伝えます。他の 2 つのノードは ARPG に特有なものです。ゲームには必要に応じて新しい関数およびノードが追加されることを想定しています。

PlayMontageandWaitForEvent AbilityTask ノードであり、 URPGAbilityTask_PlayMontageAndWaitForEvent に対応します。AbilityTasks は、タスク (この場合は PlayMontageAndWaitForEvent) と、タスクの実行に使用される変数と関数を作成するために、一連の静的な関数を定義する特別なオブジェクトです。また、タスクからアクティベートされる一連の動的またはブループリントのデリゲートもあります。それぞれの出力実行ピン (上部横にあり、常にすぐアクティベートされます) はこれらのデリゲートの 1 つに対応し、その出力データ ピンはデリゲートのシグネチャに一致します。この特定のタスクは UAbilityTask_PlayMontageAndWait および UAbilityTask_WaitGameplayEvent の組み合わせであり、ゲーム特有の微調整とコメントが含まれます。ゲームにはいくつかの新しいゲームプレイ タスクを実装する必要があると想定されるので、このタスクはこの設定方法を示す良い例です。

これらのタスクは、最初にモンタージュを再生して、次に AbilitySystemComponent から放出されるべきゲームプレイ イベントをリッスンすることで機能します。放出されたゲームプレイ イベントが、渡された EventTags と一致する場合は、タグを含む EventReceived 実行ピンと、後に ApplyEffectContainer 関数を呼び出すペイロードがアクティベートされます。モンタージュがブレンド、中断またはキャンセルされると、アビリティが終了します。実際のゲームプレイ イベントは、次のロジックを使用して WeaponActor ブループリントから放出されます。

ARPG_Melee_Abilities_02.png

武器アクタがキャラクターとオーバーラップした際にこれがトリガーされます。トリガーされると、 GameplayEventData ペイロードを構築して、 Target Actor + Instigator を渡します。次に、モンタージュに含まれる Anim Notify ステートによって設定されるタグを使用して、ゲームプレイを送信します。イベントがトリガーされると、アビリティ グラフでは EventReceived 実行ピンがアクティベートされます。 ApplyEffectContainer ノードは URPGGameplayAbility::ApplyEffectContainer に対応し、一連のゲームプレイ エフェクトを適用します。それぞれの URPGGameplayAbility には FRPGGameplayEffectContainer 構造に対するタグのマップが含まれており、これにはターゲット情報および適用するゲームプレイ エフェクトのリストが含まれています。次の例では、 GA_PlayerAxeMelee からのマップを示しています。

ARPG_Melee_Abilities_03.png

AM_Attack_Axe モンタージュが実行されると、 Event.Montage.Shared.WeaponHit GameplayEvent が放出された際に、ターゲット クラスである RPGTargetType_UseEventData を使用して GE_PlayerAxeMelee エフェクトを実行することを示しています。このターゲット タイプは 「RPGTargetType.cpp」 ファイルにあるネイティブ C++ で実装され、渡された EventData からターゲット アクタおよびヒット結果を抽出します。このマップの 2 番目のエレメントは BurstPound 特別攻撃を実行します。このスキルについては後述します。

ApplyEffectContainer では 2 つの処理が行われます。最初に、渡されたタグと一致するマップ内で FRPGGameplayEffectContainer を探します。見つけた場合は、 TargetData EffectSpecs のリストを含む FRPGGameplayEffectContainerSpec を作成します。次に、その ContainerSpec を適用します。これにより、ターゲットに実際のダメージが与えられます。ターゲット データは、ヒット結果、アクタまたはその他のゲーム特有のものを含むポリモーフィック ターゲット構造の配列をポイントする FGameplayAbilityTargetDataHandle です。EffectSpecs は、適用するエフェクトとキャプチャ済みの属性値のリストをポイントする FGameplayEffectSpecHandle の配列です。エフェクトおよびターゲット データをキャプチャすると、後にそれらを提供、変更、実行することができます。ただし、メレーの場合はキャプチャされた直後に実行されます。アビリティ システムを採用するゲームには ApplyEffectContainer と同様のシステムを実装することをお勧めします。こうすることで、親アビリティにブループリント ロジックを設定し、実行するエフェクトのリストを子のブループリントに含める作業が容易になります。ただし、ゲームはそれぞれ異なっており、ゲームにクライアント予測ターゲティングが含まれる場合は、ARPG で使用しているバージョンよりも大幅に複雑になります。

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