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この操作ガイド シリーズでは、様々な FOV (Field of View:視野角)、被写界深度、それらに適用されたその他のポストプロセス エフェクトを持つ複数のカメラ アングルを使用する短いシーケンスを作成します。
プロジェクトを作成する
このセクションでは、プロジェクトを設定します。
[Unreal Project Browser] ウィンドウから 新規プロジェクト を作成し、ブループリント サードパーソン テンプレートを使用します。
[Include starter content (スターター コンテンツ有り)] を必ず有効にしてください。
プロジェクトに名前を付けます。
上記をそれぞれ定義して、 [Create Project] をクリックして新規プロジェクトを作成します。
Matinee、カメラ、プロップを追加する
この手順では、Matinee アクタ、カメラ、およびショット対象のプロップを追加します。
ツールバー メニューから [Matinee] を選択し、[Add Matinee (マチネ追加)] ボタンをクリックします。
Matinee の undo 警告メッセージが表示されたら、[Continue] ボタンをクリックします。
[Matinee エディタ] ウィンドウが開きます。
クリックしてフルサイズで表示
コンテンツ ブラウザ の 「Game/Props」 フォルダから SM_Brush、SM_Couch、および SM_Rock をビューポートにドラッグします。
Translation(平行移動) (W キー) ウィジェットと Rotation (回転) (E キー) ウィジェットを使用して上の画像のように、プロップを移動し、回転させます。
「Game/Particles」 フォルダ内で、P_Fire パーティクル エフェクトをドラッグし、SM_Bush 内に配置します。
[モード] メニューの [Basic] タブで カメラ をドラッグし、SM_Bush の前に配置します。
新規カメラが選択された状態で、Depth of Field の [詳細] パネルで、以下の各オプションを有効にし、表示されている値にしてください。
別のカメラをドラッグして、SM_Rock の後ろに配置します (岩がビューに入るように回転します)。
新規カメラが選択された状態で、Depth of Field の [Datails (詳細)] パネルで、以下の各オプションを有効にし、表示されている値にしてください。
カメラを Matinee に追加し、トラックを追加する
このステップでは、カメラ を Matinee に追加し、シーンで操作するポストプロセスのトラックをセットアップします。
ワールド アウトライナー からマチネを選択し、[Details (詳細)] パネルで [Open Matinee] オプションを選択します。
Matinee ウィンドウを最小化します。ワールド アウトライナーまたはビューポートで、 CameraActor1 を選択します。
CameraActor1 がハイライトされた状態で、マチネ ウィンドウを再度開き、Tracks ウィンドウで 右クリック し、Add New Camera Group を選択します。
[Name Camera Group] ウィンドウが表示されたら、Camera1 と名前を付けます。
手順、2、3 および 4 を繰り返し、CameraActor2 カメラを追加し、Camera2 と名前を付けます。
Control を押しながら、赤い終了マーカ (黄色のボックス) を クリック して、それを 20.00 目盛 (黄色の X) までドラッグします。
Camera1 グループ上で 右クリック し、コンテキスト メニューから [Add New Float Property Track] を選択します。
[Choose Property] ドロップダウンメニューから、[CameraComponent.PostProcessBlendWeight] オプションを選択し、[Ok] ボタンを押します。
手順 7 と 8 を繰り返しますが、CameraComponent.PostProcessSettings.FilmContrast オプションを追加し、[Ok] を押します。
再度手順 7 と 8 を繰り返しますが、今回は、CameraComponent.PostProcessSettings.FilmSaturation オプションを追加し、Ok を押します。
これで Camera1 グループは、以下のように Movement トラックと FOV トラック、さらに 3 つの Float Property トラックを持つようになります。
Camera2 グループを 右クリック し、コンテキスト メニューから Add New Float Property Track を選択します。
Choose Property ドロップダウンメニューから、CameraComponent.PostProcessSettings.DepthOfFieldScale オプションを選択し、[Ok] ボタンを押します。
手順 12 と 13 を繰り返しますが、CameraComponent.PostProcessSettings.GrainIntensity オプションを追加し、[Ok] を押します。
これで両方のカメラグループのセットアップが完了し、以下のようになるはずです。
Camera 1, Shot 1 - 移動とポストプロセス エフェクト
この手順では、カメラの移動とポストプロセス エフェクトを Camera 1 に追加しますが、これが第 1 のショットになります。
マチネ エディタ 内で、Camera1 グループの FOVAngle トラックを選択し、Enter を押してキーフレームを 0.00 に追加します。
Camera1 グループに対してさらに、...ssBlendWeight (Blend Weight) トラックを選択し、Enter を押してキーフレームを 0.00 に追加します。
新規キーフレームが BlendWeight トラックに追加されたままの状態でその上で 右クリック し、Set Value を選択し、その値を 0 に設定します。
Camera1 の FOVAngle トラックの最初のキーフレーム上で 右クリック して、Set Value オプションを選択し、その値を 25 に設定します。
Camera1 の Movement トラックの最初のキーフレーム上で 左クリック して選択します。
キーフレームを選択した状態で、[Matinee] ウィンドウを最小化し、カメラをまっすぐ上に動かし、低木と炎が見えなくなるようにします。
マチネ エディタへ戻ります。タイムバー を 5.00 までスクラブします。
Camera1 の Movement トラックを選択した状態で [Enter] キーを押してキーフレームを 5.00 に追加します。
新規キーフレームを選択したままの状態で、Matinee ウィンドウを最小化し、カメラを地面に向かって戻します。
カメラの動きを表す黄色の点線が表示されます。
Matinee エディタへ戻ります。Camera1 の FOVAngle をクリックします。
タイムバーがまだ 5.00 にある状態で Enter キーを押して、新規キーフレームを追加します。
新規キーフレーム上で 右クリック して Set Value を選択してその値を 45 に設定します。
タイムバー を 6.00 目盛までスクラブして、BlendWeight トラックをクリックします。
Enter キーを押して、新規キーフレームを BlendWeight トラック上の 6.00 に追加します。
新規キーフレーム上で右クリックして、Set Value を選択し、値を 0.3 に設定します。
これでバックグラウンドがフォーカスされ、続いてフォアグラウンドの低木をフォーカスするにつれて、バックグラウンドはブレンドしてフォーカスされなくなります。
Camera 2, Shot 2 - 移動とポストプロセス エフェクト
この手順では、カメラの移動とポストプロセス エフェクトを Camera 2 に追加しますが、これが第 2 のショットになります。
Camera2 の Movement トラック上でタイムバーを 5.00 に移動し、[Enter] キーを押してキーフレームを追加し、0.00 のキーフレームを削除します。
Camera2 の Movement トラックの 5.00 のキーフレームを選択した状態で [Matinee] ウィンドウを最小化します。
ビューポートで E を押して Rotation モードに入り、カメラを回転させ、空を見上げる角度にします。
Matinee エディタへ戻ります。タイムバーを 6.50 目盛に移動します。
Camera2 の ...hOfFieldScale (被写界深度スケール) トラックを選択し、Enter を押してキーフレームをこのトラックの 6.50 に追加します。
Camera2 の ...rainIntensity (Grain Intensity) トラックを選択し、Enter を押してキーフレームをこのトラックの 6.50 に追加します。
FieldScale のキーフレーム上で 右クリック して、Set Value を選択し、値を 0.50 に設定します。
GrainIntensity のキーフレーム上で 右クリック して、Set Value を選択し、値を 0.00 に設定します。
タイムバー を 9.00 の目盛に移動し、Camera2 の Movement トラックを選択し、Enter を押してキーフレームを追加します。
新規キーフレームを選択した状態で、Matinee ウィンドウを最小化し、ビューポートに戻ります。
カメラを上に移動し、下に回転させ、岩がまだ部分的にビューに入るようにします。
Matinee エディタ ウィンドウへ戻ります。
Camera2 の Movement トラック上で、タイムバー を 12.00 の目盛までスクラブし、Enter を押して別のキーフレームを追加します。
新規キーフレームを選択したままの状態で、ビューポートに戻り、雲を見上げるようにカメラを移動します。
これでカメラを上に移動し、雲に向かって上方にパンします。
Matinee エディタに戻り、Camera2 の FieldScale トラックの 12.00 にキーフレームを追加し、その値を 0 に設定します。
これで、岩にフォーカスをあてながらバックグラウンドをぼやかし、雲にパンすると雲にフォーカスが合わせられます。
Camera 1, Shot 3 - フィルム エフェクトを追加する
この手順では、シーケンスの第 3 のショットのためにカメラ 1 に切り替え、フィルムのポストプロセス エフェクトを追加します。
Matinee エディタ内で、Camera1 の Movement トラック上で 5.00 のキーフレームを選択し、コピーします。
Camera_1 の Movement トラック上の 11.50 の目盛にコピーしたキーフレームを貼り付けます。
Movement トラック上で、タイムバー を 12.00 の目盛に移動し、Enter を押して新規キーフレームを追加します。
新規キーフレームを選択した状態で、マチネを最小化し、レベルビューポートに戻ります。
CameraActor1 を移動し、フレームの右側に低木がくるようにします (以下に類似)。
Matinee エディタ と Camera1 へ戻ります。
12.00 の目盛を指している状態で、....FilmContrast (コントラスト) トラックをクリックし、Enter を押してキーフレームを追加します。
次に、 ...FilmSaturation (彩度) トラックをクリックし、Enter を押してキーフレームを追加します。
Contrast の 12.00 でキーフレームを 右クリック し、Set Value を選択し、それを 50 に設定します。
Saturation の 12.00 でキーフレームを 右クリック し、Set Value を選択し、それを 25 に設定します。
Contrast と Saturation の値を設定しましたが、以下のようにデフォルトを設定する必要があります。
Camera1 の Contrast と Saturation の両方のトラックで、タイムバー を 0.00 の目盛に戻し、両方に対してキーフレームを追加します。
両方のキーフレーム上で 右クリック し、Set Value を選択し、それを両方とも 1 に設定します。
タイムバー を 11.50 の目盛に移動し、Contrast と Saturation の両方に対して新規キーフレームを追加します。
両方のキーフレーム上で 右クリック し、Set Value を選択し、それを両方とも 1 に設定します。
これで 第 1 のショットでは 1 である Contrast と Saturation の値が、第 3 のショットでアップデートされるようになります。
Matinee ウィンドウを最小化します。ワールド アウトライナーで、CameraActor1 を選択します。
CameraActor1 の [Details (詳細)] パネルで、スクロールダウンし、Film セクションを探して、Contrast と Saturation の両方のオプションを有効にします。
Matinee で更新されるため、これらの設定はデフォルトのままにします。
Camera 2, Shot 4 - シーンカラー エフェクトを追加する
この手順では、最終ショットのためにカメラ 2 に切り替え、シーンにノイズフィルタ エフェクトを追加します。
Matinee エディタ内でタイムバーを 15.50 目盛に移動します。
Camera2 の Movement トラック上で、15.50 に新規キーフレームを 追加 します。
Intensity トラックを選択し、15.50 にも新規キーフレームを追加します。
新規キーフレームを 20.00 目盛に 追加 し、その上で右クリックし、Set Value を 5 にします。
Camera2 の Movement トラックの 15.50 でキーフレームを選択し、マチネ ウィンドウを最小化します。
レベル ビューポートで、CameraActor2 を以下のように低木が背景にあるベンチ近くの任意の場所に移動します。
CameraActor2 をまだ選択した状態で、 [詳細] パネルの [Scene Color] で、[Grain Intensity] を有効にします。
Matinee で更新されるため、この設定はデフォルトのままにします。
Director Group - カメラのカットとフェードを追加する
この手順では、カメラのカットとフェードを Director トラックで追加して終了します。
Matinee エディタ内の Camera2 の最後のトラックの空のスペースで、右クリック し、コンテキスト メニューから Add New Director Group を選択します。
新規 Director トラックでタイムバーが 0.00 にある状態で、Enter を押して新規のキーを追加し、ポップアップメニューから Camera1 を選択します。
ショットに Camera1 が割り当てられました。注記:バーの色は異なる場合があります。
タイムバー を 6.50 までスクラブし、[Enter] キーを押してキーフレームを追加し、次に Camera2 を選択して新規ショットを追加します。
タイムバー を 12.00 までスクラブし、Camera1 のキーフレームを追加し、次に 15.50 までスクラブし、Camera2 のキーフレームを追加します。
DirGroup 上で右クリックし、コンテキスト メニューで Add New Fade Track を選択します。
Fade トラックで、0.00 (値は 1 に設定) と 1.00 (値は 0 に設定) でキーフレームを追加します。
これにより、1 秒間でトラックがフェードインします。
次に、6.50 (値は 1 に設定)、5.50 と 7.50 (値は両方とも 0 に設定) でキーフレームを追加します。
これで、ショット 1 をフェードアウトし、ショット 2 をフェードインします。
12.00 (値は 1 に設定) でキーフレームを 追加、11.00 と 13.00 (値は両方とも 0 に設定) でキーフレームを追加します。
最後に、19.00 (値は 0 に設定) にキーフレームを追加し、シーケンスの終わりに (値は 1 に設定) キーフレームを追加します。
Matinee ウィンドウを閉じます。ワールド アウトライナーで、Matinee アクタ を選択します。
[Details (詳細)] パネルで、以下のオプションを 有効 にします。: Play on Level Load、Looping、Disable Movement Input、Disable Look at Input、および Hide Player
メイン ツールバーで Build アイコン (必要に応じてライティングをビルドするオプション) をクリックし、次に Play アイコンをクリックしてエディタで再生します。
最終成果物は、様々な FOV (Field of View:視野角)、被写界深度、ポストプロセス エフェクトを使用したショットになります。