Sun and Sky アクタ

SkyAtmosphere コンポーネントを使用した SunSky アクタの設定および使用方法の概要です。

Choose your operating system:

Windows

macOS

Linux

Sun Position Calculator プラグインは Geographically Accurate Sun Positioner (地理的に正確な太陽位置特定機能) を備えています。この機能では、地理的な位置と日時に基づいて、太陽の位置を細かく制御できます。 SunSky アクタはこのプラグインの一部で、同じ数学の方程式を使用して空の中の太陽の位置を制御します。また、一連のコンポーネント (Directional Light、Sky Light,、SkyAtmosphere) を含んでおり、リアルなレンダリングを行うことで本物のような太陽光と影のパターンを表示します。

SunSky アクタによって、どのような外見に対しても、夏時間 (DST)、日付、時刻の設定を使用して、簡単かつ迅速にシーンを設定することができます。ゲームやその他の業界 (建築、エンジニアリングおよび建設 (AEC)、自動車、製品開発および製造など) で役立つように設計されています。

プロジェクト テンプレートおよびプロジェクトの設定

新しいプロジェクトの作成 時には、さまざまな業種と、ニーズに応じたテンプレートを選択できます。

選択したテンプレートによって、デフォルトでプロパティが有効または無効になります。このプロパティが SunSky アクタの外見と機能に影響を及ぼします。

[Template Category (テンプレート カテゴリ)] および [Template (テンプレート)] を選択する際は、以下に注意してください。

  • プロパティを編集することなく SunSKy アクタを正確に表示するためには、 [Extend default luminance range in Auto Exposure settings (自動露出設定のデフォルトの輝度範囲を拡張)] のプロジェクト設定が必要です。

  • 各テンプレート カテゴリの一部のテンプレートでは、デフォルトで [Sun Position Calculator (太陽位置の計算機能)] が有効になっています。これを確認するには、メイン メニューに移動して [Edit (編集)] > [Plugins (プラグイン)] を選択して、プラグインを検索します。さらに、新しいプロジェクトを開いた後に、プラグインを検索します。

このページでは、ArchVis Unreal Engine (UE) テンプレート内で Sun and Sky アクタを使用する方法のデモを行います。このテンプレートを使用するには、プロジェクトを新規作成し、New Project Category (新規プロジェクトのカテゴリ) で [Architecture, Engineering, and Construction (建築、土木、建設)] から [Archvis] テンプレートの順に選択します。

Sun Position Calculator プラグインを有効にする

  1. メインメニューから [Edit (編集)]> [Plugins] を選択します。

  2. Misc カテゴリにある [Sun Position Calculator] プラグインの [Enabled (有効)] にチェックを入れます

    SunSky_SunPositionerPlugin.png

  3. 変更を適用するために [Restart Now (すぐに再起動)] をクリックし、Unreal Editor を再度開きます。

    SunSky_Restart.png

Sun and Sky アクタを使用する

[Sun Position Calculator (太陽位置の計算機能)] プラグインを有効にすると、エディタの [Place Actors (アクタを配置)] パネルの [Lights (ライト)] タブに [Sun and Sky (太陽と空)] という新しいアクタが表示されます。

SunSky_Modes.png

このアクタをレベル ビューポートにドラッグします。

SunSky_PlaceSunSkyInLevel.png

SunSky アクタをシーンに追加する際は、Directional Light コンポーネント、Sky Light コンポーネント、SkyAtmosphere コンポーネントを削除することを推奨します。または、最初から始める場合は新しい [Blank] レベルを使用することが最善です。

SunSky アクタをレベルにドラッグすると明るい白で表示され、次のいずれかの操作を実行できます。

  • [Project Settings (プロジェクト設定)] の [Rendering (レンダリング)] カテゴリの([Default Setting] の) [Extend default luminance range in Auto Exposure settings (自動露出設定のデフォルトの輝度範囲を拡張)] を有効にします。

  • または、このプロジェクト設定がプロジェクトの外観に影響させたくない場合は、SunSky アクタの指向性ライトを選択すると、より低い輝度を使用できます ([SunSky] アクタを開いて [Components] で [Directional Light] を選択し、[Details (詳細)] パネルの [Light (ライト)] セクションにある [Intensity (強度)] を下げます。

SunSky アクタには、ブループリントの一部として、Directional Light コンポーネント、 SkyLight コンポーネント、SkyAtmosphere コンポーネントの可動アクタが含まれます。シーン コンポーネント [SunSky(Self)] を選択すると、公開されたブループリントのプロパティが表示されて、日付、時刻、緯度、経度などを設定することができます。個々のコンポーネント (Directional Light コンポーネント、SkyAtmosphere コンポーネントなど) を選択すると、独自のプロパティが表示されます。可動性や強度などのプロパティも設定できます。

SunSky_ComponentsDetailsPanel.png

プロパティおよび設定

SunSky アクタの [Details (詳細)] パネルにある以下のプロパティも調節することが可能です。

SunSky_Properties.png

Transformation プロパティはすべてのアクタの標準なので、以下をスキップします。

プロパティ

説明

Location

Latitude

赤道北方または南方の度数。

Longitude

子午東方または西方の度数。

Time Zone

世界の特定の地域に対して指定されている時間帯。GMT を基準として使用します。

North Offset

SunSky アクタとそのコンポーネントの北方向の位置を設定します。

Date

Month

現行月を設定します。

Day

現行日を設定します。

Use Daylight Saving Time

夏時間 (DST) を有効にします。

DST Start Month

現行年で DST が始まる月を設定します。

DST Start Day

現行年で DST が始まる日を設定します。

DST End Month

現行年で DST が終了する月を設定します。

DST End Day

現行年で DST が終了する日を設定します。

DST Switch Hour

DST の開始時間と終了時間を設定します。

Time

Solar Time

時刻を設定します。

24 時間表示でこの値を float 値として入力します。例えば、午前 12:30 では「00.5」、午後 12:30 では「12.5」と入力します。

ArchVis テンプレート レベルのサンプル

プロジェクトを作成するときは、 Architecture, Engineering, and Construction (建築、エンジニアリング、および建設) 用のテンプレート カテゴリには、 ArchVis というテンプレートが含まれています。

SunSky_ArchVisTemplate.png

このテンプレート プロジェクトは、太陽の調査、内装のレンダリング、フォトリアリスティックでない様式化されたレンダリングのサンプルを備える、ビジュアリゼーション ワークフローの作成に特化しています。このテンプレート プロジェクトには、ユーザーが使用できるように設定済みの次のアセットが含まれています。

  • 複数のレベル。SunSkyアクタを使用して物理的に正確なライティングを使用してビジュアリゼーションをデモするために設定されたシーンが含まれます。

  • ライティング設定とポスト プロセス ボリューム。レイ トレーシングが有効なプロジェクト向けに設定済みのレイ トレーシング機能を備えています。

  • シーンのレンダリングに使用されるカメラおよびシーケンサのサンプル。また、これらは動的な時刻変換機能を備えています。

また、このテンプレートでは Datasmith プラグイン が有効になっています。Datasmith プラグインは、3ds Max、CAD ソフトウェアなどのオフライン レンダリング アプリケーションで作成されたシーンやアセットをリアルタイム エンジンにインポートするためのツールとプラグインのコレクションです。

Exterior レベル

[Exterior (外部)] レベルでは、複数のカメラとシーケンサと一緒に SunSky アクタを使用する方法を示し、場所から場所へシーンを移動するときの時刻シーケンスをデモします。このレベルは、「 Content/ArchVisProject 」フォルダにあります。

また、 シーンを動的にライティングする SunSky アクタ コンポーネントを使用するだけでなく、プロジェクトで有効になっているさまざまなリアルタイムの レイ トレーシング も示します。

Interior レベル

[Interior (内部)] レベルは、 事前計算済みの静的ライティング でシーンをライティングする SunSky アクタ コンポーネントの使用方法を示します。このレベルは、「 Content/ArchVisProject 」フォルダにあります。このレベルは、「 Content/ArchVisProject 」フォルダにあります。

これには下記が含まれています。

  • シーン用のベイク処理されたグローバル イルミネーションとライティングを生成するための ライトマス の使用。

  • ライトマスがフォトンを放出する領域を集中的に制御する ライトマス インポータンス ボリューム および

    [ライトマス ポータル](RenderingAndGraphics/LightmassPortals)
    の使用。

追記

  • レイ トレーシング 機能は、指向性ライトおよびスカイ ライトの SunSky アクタではデフォルトで有効になっており、どちらもレイ トレース シャドウのキャストをサポートしています。

  • SunSky アクタの指向性ライトの回転値は手動で変更できます。ただし、SunSky アクタの他の部分に影響する他の設定を変更すると、手動で調整された回転値はデフォルトの位置にリセットされます。これにより、位置情報に基づく計算の概念に伴う値の矛盾を回避できます。

  • SkyLight アクタはデフォルトで有効の Real Time Capture モードになります。これにより、SkyAtmosphere Component、Volumetric Clouds、Height Fog をキャプチャしやすくなります。このモードは動的モードまたは固定モードの時のみ使用できることを覚えておいてください。Real Time Capture モードを無効にするには、SkyLight アクタをクリックして [Details] パネルの [Light] セクションの 1 番上の Real Time Capture] のチェックを外します。

追加リソース

  • ウェブサイト LatLong.net に名前で場所を入力すると、緯度と経度の座標とともにマップ ビューが返されます。

  • ウェブ サイト TimeAndDate.com には、 時間帯マップ 専用のサイトのセクションがあります。このセクションは、SunSky アクタが使用するように設定する時間帯について理解するうえで役立ちます。デフォルトでは、SunSky アクタは GMT -5 時間を使用します。

Unreal Engine のドキュメントを改善するために協力をお願いします!どのような改善を望んでいるかご意見をお聞かせください。
調査に参加する
キャンセル