SteamVR SDK は専用のヘッドマウント ディスプレイ (HMD) を使用しないという点で、他の Unreal Engine (UE) Virtual Reality SDK と異なります。この UE プロジェクトは SteamVR 向けに開発されているので、SteamVR 対応のどの HMD でも利用することができます。本ガイドでは、SteamVR と UE4 向けコンテンツ開発で知っておく必要のある情報をまとめました。
SteamVR Beta
最新版の SteamVR がインストールされているか確認するために、SteamVR ツールを右クリックして [Properties] > [Betas] から [beta - SteamVR Beta Update] オプションを選択して、SteamVR Beta を選ぶようにしてください。
SteamVR HMD ターゲット フレーム レート
以下は、SteamVR を使用するために UE プロジェクトが満たさなければならないフレームレートです。
HMD デバイス |
ターゲット フレーム レート |
---|---|
HTC Vive |
90 FPS |
Oculus Rift |
90 FPS |
SteamVR サニティ チェック
サポートされている HMD にプラグインして SteamVR プラグインを有効にすると、アンリアル エンジンは自動的に SteamVR を使用します。SteamVR が動かない場合は、SteamVR プラグインが有効になっているかどうかをまず確認してください。SteamVR プラグインは [Virtual Reality] セクションの プラグイン メニューにあります。
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SteamVR の動作を確認する
SteamVR は UE Editor ビューポート、またはデフォルトの Play In Editor (PIE) セッションでは動きません。SteamVR にプロジェクトを表示するには、[VR Preview (VR プレビュー)] オプションを使います。[VR Preview] オプションを使用するには、UE エディタで以下の操作が必要です。
メイン ツールバー上にある [Play (プレイ)] セクションの [Play (プレイ)] ボタンの横の小さな白い三角をクリックします。
ドロップダウン メニューから [VR Preview] オプションを選択して、Rift を装着し、VR の中のプロジェクトを見ます。
プレイ モードを [VR Preview] オプションに切り替えておけば、ALT + P などのショートカットでもプロジェクトが VR でいつでも起動します。
SteamVR Mirror Mode
SteamVR Headset Mirror は、ユーザーが HMD で見ているものを他の人が見ることを可能にします。このモードを有効にすると、UE プロジェクトと SteamVR コンポジタで見ているものを記録する場合に特に便利です。ミラーを有効にするには、以下の手順に従います。
まず、SteamVR ツールを右クリックしてメニューを表示させ [Display Mirror] オプションを選択します。
以下の画像のようにミラーが [HeadSet Mirror] という名前の新規ウィンドウ内に表示されます。
ユーザーは HMD を装着すると上の画像をまったく同じものが見えます。
SteamVR デベロッパーのためのリンク
以下のリンクは、SteamVR のハード / ソフトウェアに関する問題など役立つ情報が提供されています。