フィルタおよびコレクション

フィルタとコレクションを使用して、コンテンツ ブラウザ内のアセットをソートおよびグループ化します。

フィルタとコレクションの主な違いは、次のとおりです。

  • フィルタは、アセット ビューのアセットを 自動的 に表示または非表示にします。複数のフィルタを同時に有効にしたり、フィルタのオン/オフを個別に切り替えることができます。

  • コレクションには、手動で 追加されたアセットへの参照が格納されます。アセット ビューでは、一度に 1 つのコレクションのコンテンツしか表示できません。コレクションは、お使いのマシンにローカルに配置したり、他のユーザーと共有したりできます。

フィルタとコレクションは、個々のコンテンツ ブラウザに適用されます。つまり、異なるコンテンツ ブラウザで異なるタイプのアセットを表示させることができます。たとえば、あるコンテンツ ブラウザでは特定のコレクションに属するスタティック メッシュのみを表示し、別のコンテンツ ブラウザでは最近開いた 20 件のアセットを表示することができます。

アセット フィルタ

フィルタ を使用すると、コンテンツ ブラウザのアセット ビューに表示されるアセットのタイプを絞り込むことができます。フィルタは、以下のいずれかに基づいて実行することができます。

  • ブループリント、マテリアル、スタティック メッシュなどのアセット タイプ。

  • アセットの状態 (アセットが現在ソース コントロールからチェックアウトされているかどうかなど)。

コレクションとは異なり、複数のフィルタを同時に有効にすることができます。

フィルタを有効にする

フィルタを有効にするには、まずフィルタを コンテンツ ブラウザFilters (フィルタ) 領域に追加する必要があります。追加するには、コンテンツ ブラウザの 検索 バーで、[Filters (フィルタ)] ドロップダウン ボタンをクリックします (下のスクリーンショットで表示)。メニューが表示され、選択可能なすべてのフィルタが、特定のカテゴリに分けられて表示されます。

Filters drop-down in the Content Browser

フィルタをクリックして Filters (フィルタ) 領域に追加します。また、カテゴリをクリックすると、そのカテゴリのすべてのフィルタを追加できます。フィルタ カテゴリの横にあるチェックボックスで、そのカテゴリのフィルタが有効かどうかを表示します。

  • プラス記号 (+) は、そのカテゴリのすべてのフィルタが有効であることを意味します。

  • マイナス記号 (-) は、そのカテゴリの一部のフィルタのみ有効であることを意味します。

  • チェックボックスが空の場合は、そのカテゴリで有効にされているフィルタはないことを意味します。

フィルタは加算的です。つまり、新しいフィルタを追加すると、アセット ビューに表示されるアセットの数が増えます。たとえば、Static Mesh フィルタを選択して開始すると、スタティック メッシュだけが表示されます。続いて Blueprint フィルタを選択すると、スタティック メッシュとブループリントが表示されます。

ドロップダウン メニューから カスタム フィルタ も作成することができます。[Custom Filter] > [Create New Filter (新規ファイルを作成)] の順に選択し、表示されたウィンドウに次の情報を入力します。

Creating a custom filter

  • Filter Label:フィルタに名前を付けます。フィルタ名は一意でなければいけません。

  • Color:コンテンツ ブラウザの「フィルタ」領域のカラーホイールを使って、このフィルタが使用する色を選択します。

  • Filter String:このフィルターで表示されるアセットの条件を入力します。高度な検索演算子 を使用することができます。

フィルタを無効にする

フィルタを無効にするには 2 つの方法があります。

  • フィルタ 領域をクリックするとオンオフを切り替えることができます。無効化されたフィルタはグレー表示され、機能しません。再度有効にするには、フィルタをクリックします。この方法でフィルタを無効にすると、フィルタは フィルタ 領域から削除されません。

  • [Filters (フィルタ)] ドロップダウンから有効にされているフィルタへ移動し、フィルタ名をクリックして無効にします。この方法では、同時にフィルタは フィルタ 領域から削除されます。

An example of enabled and disabled filter

この例では、Level フィルタと Material フィルタが有効、AnimBP フィルタと devAssets フィルタは無効になっています。

カスタム フィルタを削除する

このワークフローを使用したカスタム フィルタの削除では、確定ダイアログが表示 されず、元に戻すことができません。

カスタム フィルタの削除は以下のステップで行います。

  1. [Filters] ドロップダウンから [Custom Filters] に移動します。

  2. 削除するフィルタの横の [Edit] ボタン ( ue5_1-edit-icon.png ) をクリックします。

  3. ウィンドウが開いたら [Delete] ボタンをクリックします。

フィルタの一括操作

検索およびフィルタ バーでフィルタを右クリックすると、以下のフィルタの一括操作を含むコンテキスト メニューが表示されます。

操作

説明

Enable Only This:[Filter Name]

現在選択されているフィルタ以外のその他すべてのフィルタを無効にします。

Enable All Filters

すべてのフィルタを有効にします。

Disable All Filters

すべてのフィルタを無効にします。ただし、検索およびフィルタ バーからはフィルタは削除されません。

Remove All Filters

検索およびフィルタ バーからすべてのフィルタを削除します。

この操作を元に戻すことはできません。

Remove All But This: [Filter Name]

現在選択されているフィルタ以外のすべてのフィルタを検索およびフィルタ バーから削除します。

この操作を元に戻すことはできません。

Recently Opened フィルタを使用する

Recently Opened フィルタを使用すると、選択したフォルダの 20 件の最近開いたアセットを表示できます。これは、[Other Filters (その他のフィルタ)] カテゴリの [Filters (フィルタ)] メニューにあります。

Recently Opened フィルタを使用する場合、「Content」フォルダを選択することで、プロジェクト フォルダ全体にある最新のアセットが表示できます。サブ フォルダを選択すると、少数のアイテムしか表示されないか、まったく表示されないことがあります。リストは、選択中のフォルダ内に含まれている最近開いたアセットに基づいています。

なお、このフィルタは、まったく新しいプロジェクトで作業している場合、20 個未満のアイテムしか返さないか、またはアイテムを一切返さないこともあります。

The Recently Open filter in the Content Browser

Recently Open フィルタが適用されているコンテンツ ブラウザ。

最近開いたフィルタで、リストされたアセットの数を変更できます。[Editor Preferences (エディタの環境設定)] にある コンテンツ ブラウザ の下の、[Number of Assets to Keep in the Recently Opened Filter (最近開いたフィルタに保持するアセット数)] で変更することができます。

コレクション

コレクション は、一連のアセットをグループに整理する方法として機能します。フォルダとは異なり、コレクションにはアセット自体は格納されず、アセットへの参照のみが格納されます。実際には、1 つのアセットが複数のコレクションに属していることがあります。

コレクションは、フォルダ ツリーにある ソース パネルに表示されます。

コレクションを作成する

コレクションを作成するには、次の手順を実行します。

  1. [Collections (コレクション)] パネルで 追加 (+) ボタンをクリックします。

    Adding a new Collection

  2. コレクションの タイプ を選択します。

    Selecting a Collection type

    次のどちらかのオプションを選択できます。

    タイプ

    説明

    Shared Collection (共有コレクション)

    共有コレクションは、他のユーザーにも表示されます。このオプションは、マルチユーザー プロジェクトで作業している場合のみ使用できます。

    Private Collection (プライベート コレクション)

    プライベート コレクションは、コレクションを閲覧するために特別に招待されたユーザーのみが使用できます。このオプションは、マルチユーザー プロジェクトで作業している場合のみ使用できます。

    ローカル コレクション

    ローカル コレクションは、お使いのローカル マシンでのみ使用できます。

  3. 新しいコレクションの名前を入力して、Enter キーを押します。

子コレクションを作成するには、コレクションを右クリックして、表示されるコンテキスト メニューから [New (新規)] を選択し、上記の 1 ~ 3 のステップを実行します。

アセットをコレクションに追加する

次のいずれかの方法で、1 つまたは複数のアセットをコレクションに追加できます。

  • アセットをクリックして選択し、コレクションにドラッグします。

  • アセットを右クリックする。次に、コンテキスト メニューから [Manage Collections (コレクションの管理)] を選択して、アセットを追加したいコレクションをクリックします。

    アセットがすでに属しているコレクションには、その名前の横にチェックマークが表示されています。

  • アセットをクリックして選択し、アセットを追加するコレクションの横にあるチェックマークをオンにします。

    アセットがすでにそのコレクションに属している場合は、コレクションの横にあるチェックマークがすでにオンになっています。この場合、チェックマークをオフにすると、そのコレクションからアセットが 削除 されます。

親コレクションを含むコレクションにアセットを追加すると、そのアセットも親コレクションに追加されます。

コレクションからアセットを削除する

次のいずれかの方法で、コレクションからアセットを削除できます。

  • アセットを右クリックする。次に、コンテキスト メニューから [Manage Collections (コレクションの管理)] を選択して、アセットを削除したいコレクションをクリックします。

    アセットがすでに属しているコレクションには、その名前の横にチェックマークが表示されています。

  • アセットをクリックして選択し、アセットを削除するコレクションの横にあるチェックマークをオフにします。

コレクションのアセットを選択して [Delete (削除)] を押すと、そのアセットを完全に削除することができます。この操作を行うと、この操作を本当に実行するかどうかを確認するプロンプトが表示されます。なお、アセットを削除すると、プロジェクトから 完全に 削除されるのでご注意ください。コレクションからアセットを削除するには、必ずどちらかの方法を使用してください。

コレクションを名称変更および削除する

コレクションの名前を変更するには、コレクションを右クリックして、コンテキスト メニューから [Rename (名前変更)] を選択します。次に、新しい名前を入力して、Enter キーを押します。名前の変更をキャンセルするには、Escape キーを押します。

コレクションを削除するには、コレクションを右クリックして、コンテキスト メニューから [Delete (削除)] を選択し、表示される確認ウィンドウで [Delete (削除)] をクリックします。なお、コレクションは実際のアセットへの参照であるため、コレクションを削除しても、コレクション内のアセットは削除されません。

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