テクスチャ ストリーミングのコンフィギュレーション

プレイ中にテクスチャをメモリにロード、メモリからアンロードするためのシステム。

ビルドしたテクスチャ ストリーミングの精度をチェックしたら、テクスチャ ストリーマーのビヘイビアと優先度を調整することができます。 以下のパラメータは、コンフィギュレーション ファイルで調整できます。そのほとんどはコンソール ウィンドウからランタイムに更新することもできます。

コマンド

説明

r.TextureStreaming

テクスチャ ストリーマーを有効または無効にします。無効にすると、そのテクスチャがレンダリングで使われることがなくても、すべてのテクスチャ ミップはメモリに完全にロードされます。このオプションは必要に応じてランタイムに切り替えることができます。

r.Streaming.PoolSize

エンジン内のテクスチャに対して利用可能な MB 単位のプールサイズです。このプールには、UI テクスチャ、NeverStream テクスチャ、キューブマップ、およびストリーミング テクスチャが含まれます。一部のプラットフォームでは、このプールには GPU パーティクル バッファや頂点バッファなどのテクスチャ以外のリソースを保持することができます。0 に設定すると、プール サイズの制限はなくなります。

r.Streaming.UseFixedPoolSize

ゼロではない値を使うと、テクスチャ プール サイズをランタイムに変更することができます。

r.Streaming.FramesForFullUpdate

テクスチャ ストリーマーの各フル更新間のフレーム数です。各更新では各テクスチャの必要な解像度を再計算し、ミップのロードまたはアンロードのリクエストを生成します。値が高くなるほど、テクスチャ ストリーマーの CPU の使用は減ります。値が低くなるほど、反応は良くなります。

r.Streaming.UseNewMetrics

互換性目的に限ったものです。false に設定するとテクスチャ ストリーマーは、4.12 バージョンで進みます。

r.Streaming.MaxTempMemoryAllowed

テクスチャを更新するために認められるテンポラリ メモリの MB 単位の大きさです。メモリが無駄にならない (未使用にならない) 程度に十分に小さくしながら、テクスチャ ストリーマーで不足しないようにします。

r.Streaming.HLODStrategy

階層的 LOD テクスチャに対するロード戦略を制御します。

  • 0 :すべてのミップのストリーミングを許可します。

  • 1 :最後のミップだけをストリーミングします。他のミップも常にロードされます。

  • 2 :ミップをストリーミングしません。すべてのミップが常にロードされます。

r.Streaming.HiddenPrimitiveScale

テクスチャを参照するコンポーネントが不可視である場合に必要な解像度に適用するスケールを制御します (すなわち、そのバウンディング ボックスがオクルードされます)。これは最大限利用可能な解像度でクランプされる前の解像度にのみ影響を与え、既に制限があるテクスチャのダウングレードを回避します。つまり、視点に対して適切な解像度を持つテクスチャのみに影響を与えます。

r.Streaming.MaxEffectiveScreenSize

0 でない場合、テクスチャの必要な解像度を計算するときにストリーマーが計算するスクリーン サイズを制限します。高解像度のものが著しく大きなストリーミング プールを必要とするのを防ぎます。

r.Streaming.Boost

テクスチャの必要な解像度に影響を与えるグローバル ブーストです。

r.Streaming.MipBias

ストリーマーが各テクスチャの最大ミップをロードするのを防ぐために使うグローバル ミップ バイアスです。低ストリーミング プールに対応するために使います。小さな r.Streaming.Boost や制限する r.Streaming.MaxEffectiveScreenSize のように、任意の視点に対してストリーマーがどのミップをロードしようとするかに影響を与えます。

このバイアスがどのように適用されるかについては以下の例外があります。

  • テレインとランドスケープのテクスチャ - バイアスの効果はありません。

  • 階層的 LOD のテクスチャ - バイアスは、最高限度の解像度を制限しません。

  • ライトマップとシャドウマップ - バイアスは最高限度の解像度のみを制限します。

r.Streaming.UsePerTextureBias

グローバル ミップ バイアスの効果を制限します。これは任意の視点から必要なミップではなく、最大限許容されるミップに効果を制限します。それをストリーミング プールに合わせる目的に限り適用します。各テクスチャには、割り当ての計算に応じて 0 から MipBias までの独自のミップ バイアスがあります。

r.Streaming.DropMips

このデバッグ オプションは、ストリーミング プールが認めてもメモリにミップを入れないようにするために使います。

  • 0 :ミップをドロップしません。

  • 1 :キャッシュしたミップをドロップします。

  • 2 :キャッシュして非表示のミップをドロップします。

この目的は、必要なミップの計算の精度を評価するためです。表示される解像度は前のロード リクエストや非表示のプリミティブによって影響を受けることがあるからです。

r.Streaming.FullyLoadUsedTextures

使用されるすべてのテクスチャを許容可能な最高解像度でストリーミングし、アプリケーションが開いている限りメモリに保存します。テクスチャ ストリーミングを完全に無効にする代替として使用しますが、決して使用されないテクスチャをロードすることになり、結果としてメモリの使用量が増えます。

r.Streaming.UseAllMips

テクスチャ グループの設定とシネマティックスの設定で生じるすべての解像度の制約を取り除くかどうかを指定します。アートをショーケース化したり、プロモーション マテリアルを作るためにのみ使用します。

r.Streaming.AnalysisIndex

個々のテクスチャの精度を調べるために マテリアル テクスチャ座標スケールの精度のビュー モード で使用されます。

r.Streaming.CheckBuildStatus

有効な場合、テクスチャ ストリーミングを再ビルドする必要があるかをチェックし、シミュレーション時またはエディタでプレイする(PIE) モードの場合に警告を表示します。

r.Streaming.DefragDynamicBounds

有効な場合、未使用の動的バインドは更新ループから取り除かれます。

r.Streaming.LimitPoolSizeToVRAM

有効な場合、利用可能な GPU メモリのサイズに応じてテクスチャ プール サイズは制限されます。

r.Streaming.MinMipForSplitRequest

0 以外の場合、不可視のミップもロードしなければならない場合にテクスチャ ストリーマーは最初に可視ミップをテクスチャからロードすることができます。これにより、強制的にロードされたミップや可視になりうる隠れたミップよりも可視ミップを優先することでビジュアル クオリティを高めます。

r.Streaming.NumStaticComponentsProcessedPerFrame

ゼロ以外の場合、レベルが可視になる前に、フレーム毎にインクリメンタルにロードするコンポーネント数を設定します。可動性が静的に設定されているコンポーネントに適用されます。デフォルト値は 50 です。

r.Streaming.ScaleTexturesByGlobalMyBias

ストリーミングするテクスチャの望ましい解像度が、グローバル ミップ バイアスによってスケールダウンされるかどうかです。

r.Streaming.UseMaterialData

マテリアル テクスチャのスケールと座標系がテクスチャ ストリーミングに使われるかどうかです。

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