シーケンサー エディタ

シーケンサー エディタのユーザー インターフェース、ツール、オプションの概要です。

シーケンサー エディタ は、Unreal Engine でシネマティック コンテンツを作成するための レベル シーケンス アセット の編集に使用できるメイン インターフェースです。

このドキュメントでは、シーケンス エディタのユーザー インターフェース、ツール、プロパティの概要について説明します。

sequencer editor overview with highlights

  1. ツールバー

  2. アウトライナー

  3. タイムライン

  4. 再生コントロール

ツールバー

シーケンサー エディタのツールバーには、レベル シーケンサー アセットで作業する際に使用できる一連のツール、オプション、設定が含まれています。

sequencer toolbar overview with highlights

名前

アイコン

説明

World (ワールド)

sequencer world

現在のワールドのコンテキスト、レベル シーケンス アクタ、および再生領域についての情報を一覧表示します。シーケンスをプレイ イン エディタ (PIE)、シミュレーション、その他のランライム セッションに自動バインドするかどうかを指定するオプションが含まれています。

Save (保存)

sequencer save

現在のシーケンスやサブシーン、ショットを保存します。

Find in Content Browser (コンテンツ ブラウザで検索)

sequencer find

コンテンツ ブラウザで現在のシーケンスのレベル シーケンス アセットを検索します。

Create Camera (カメラの作成)

sequencer camera

新しく Cine カメラ アクタ を作成します。また、新しい カメラ カット トラック も作成され、まだ作成されていない場合はこのカメラを参照します。

Render (レンダリング)

sequencer render

レンダー ムービー 設定ダイアログを開きます。プラグインが有効な場合は ムービー レンダー キュー を開きます。

Director Blueprint (Director ブループリント)

sequencer director

このシーケンスの Director ブループリントを開きます。ここから、 イベント トラック ロジックにアクセスできます。

Actions (アクション)

sequencer actions

保存、インポート / エクスポート、ベイク、選択の編集など、さまざまなシーケンス エディタのアクションを一覧表示します。

View Options (表示オプション)

sequencer view options

さまざまなシーケンスの表示オプションを一覧表示します。

Playback Options (再生オプション)

sequencer playback options

プレイレート、開始 / 終了時間、再生ヘッドのビヘイビアなど、さまざまな再生オプションを一覧表示します。

Keyframe Options (キーフレーム オプション)

sequencer keyframe options

自動キーのトランスフォーム キーフレーミング ビヘイビアの設定と、作成されるデフォルトの接線を一覧表示します。

Auto Key (自動キー)

sequencer autokey

プロパティやトランスフォームが変更するたびにキーフレームが自動的に作成される Autokey モードを有効にします。

Edit Options (編集オプション)

sequencer edit options

自動キーの使用時に、[Details (詳細)] パネルの編集がシーケンサーによってどのように変換されるかの設定を一覧表示します。

Snapping (スナップ)

sequencer snapping

スナップを有効にします。隣にあるドロップダウン メニューに、キーフレーム、セクション、およびタイムラインのスナップ ルールを設定するためのオプションが一覧表示されます。

Frames Per Second (1 秒あたりのフレーム数)

sequencer fps

ランタイム時のさまざまな 1 秒あたりのフレーム数 (FPS) ターゲットの設定を一覧表示します。また、ランタイムを選択したフレーム レートにロックできるオプションも含まれます。

Curve Editor (カーブ エディタ)

sequencer curve editor

アニメーション キーフレームと接線を微調整するために使用する カーブ エディタ を開きます。

Breadcrumbs (ブレッドクラム)

sequencer breadcrumbs

現在のシーケンス名を表示し、マスター シーケンスとショットを移動するために使用します。

Lock (ロック)

sequencer lock

編集を防ぐためにシーケンス全体をロックします。

シーケンサー エディタのツールバーの詳細については、「シーケンサー ツールバーのリファレンス」を参照してくdさあい。

アウトライナー

シーケンサー エディタのアウトライナーには、レベル シーケンス アセットのトラックと、トラックを追加、フィルタ、検索するためのツールが備わっています。トラックでは、カメラやキャラクター、音声、エフェクトなど、レベル シーケンスにアタッチされているアクタを表現することができます。

sequencer outliner overview with highlights

シーケンサー トラックの詳細については、「シーケンサー トラック」を参照してください。

タイムライン

シーケンサーのタイムラインは、レベル シーケンス アセットの再生可能な領域全体を表す非線形型の編集環境です。タイムラインにはそれぞれのトラックを表す水平方向の領域があり、アセット、キーフレーム、タイムライン制御を含めることができます。

レベル シーケンス アセットの再生範囲は、開始 (緑色) マーカーと 終了 (赤色) マーカーの間に含まれます。再生における現在の位置は 再生ヘッド によって示されます。

sequencer overview with highlights

ナビゲーション

シーケンサー エディタ内でレベル シーケンス アセットに移動するには、タイムライン内で パンズーム します。

パニング

スクロールバーの右側を上下にドラッグすることで、タイムライン ビューを垂直方向にパンして追加のトラック領域を表示できます。

sequencer vertical pan scroll bar

タイムライン下部の 範囲スライダ を使ってタイムライン ビューを水平方向にパンしたりズームしたりすることで、再生に含まれる別のコンテンツを確認できます。

スライダの中央付近をドラッグしてビューをパンし、左右の余白部分をドラッグしてビューをズームします。

sequencer horizontal pan bar

範囲スライダはデフォルトで有効になっていますが、シーケンサ ツールバーの [View Options (表示オプション)] ドロップダウンから無効にすることができます。

画像

マウスの右ボタンを押したままタイムラインに沿ってドラッグすると、水平および垂直方向にパンすることができます。

sequencer freeform pan right click

スクロールするとタイムラインを上下にパンすることができ、Shift キーを押したままマウス ホイールをスクロールすると、タイムラインを左右にパンできます。

sequencer horizontal and vertical shift pan scroll wheel

ズーム

Ctrl キーを押したままマウス ホイールをスクロールすると、タイムライン内をズームすることができます。

horizontal scrolling

Alt + Shift キーを押したまま、マウスの右ボタンをクリックして左右にドラッグすると、フリーハンドでズームすることができます。

horizontal scrolling

Ctrl キーを押したまま時間バーに沿って にドラッグすると、ズーム領域を定義できます。Ctrl キーを押したまま時間バーに沿って にドラッグすると、ズーム領域を全体に戻すことができます。

horizontal scrolling

ズーム ピボットはデフォルトで再生ヘッドが基準となりますが、[Editor Preferences (エディタの環境設定)][Level Sequence Editor (レベル シーケンス エディタ)] セクションにある [Zoom Position (ズーム位置)] 設定で変更できます。

ズームとタイムラインのフレーミングが大きく拡張されている場合は、Home キーを押してズームとタイムラインのフレーミングをリセットすることができます。これにより、範囲スライダの境界もリセットされます。

home button horizontal zoom scrolling

再生ヘッド

再生ヘッドにはシーケンスの現在の時間が表示されます。再生ヘッドは、タイムラインで作業を行う際の主要なコントロールの一つです。再生中は、指定した再生レートでタイムライン内を移動し、一時停止の際はその場で停止します。

sequencer playhead

再生ヘッドを マウスの左ボタン (LMB) を使ってドラッグすることで、シーケンス内の現在の時間を変更して、ビューポート内で変更をプレビューできます。これは一般的に「スクラブ再生」と呼ばれます。

sequencer scrubbing

マウスの中央ボタン (MMB) を使ったドラッグでは、シーケンスによる評価なしに、再生ヘッドが選択した位置に変わります。この技法は、プロパティ値を変更せずに時間を変える場合に使用でき、同じ値のキーフレームをすばやく作成する際に活用できます。この方法で再生ヘッドを操作すると、再生ヘッドの色が 黄色 に変わり、シーケンスが評価中でないことを示します。

sequencer middle mouse button keyframing

再生ヘッドの現在の時間が表示され、シーケンス アウトライナーから操作することができます。Ctrl + T キーを押すと、このフィールドにフォーカスを移動して、新しい時間の値を入力することができます。

sequencer playhead values

また、再生ヘッドや時間バー上の任意の場所を右クリックすると、追加オプションが表示されます。

sequencer timeline playhead context menu

名称

説明

ホットキー

Set Start Time (開始時間の設定)

シーケンスの開始時間を現在のカーソル位置に設定します。

Set End Time (終了時間の設定)

シーケンスの終了時間をカーソル位置に設定します。

Set Selection Start (選択範囲の開始点を設定)

カスタム仕様のタイムライン選択範囲の開始点をカーソル位置に設定します。

I

Set Selection End (選択範囲の終了点を設定)

カスタム仕様のタイムライン選択範囲の終了点をカーソル位置に設定します。

O

Clear Selection Range (選択範囲をクリア)

選択した範囲を削除します。

Add Mark (マークを追加)

カスタム仕様のタイムラインのマークを現在の再生ヘッドの時間に作成します。

M

Delete All Marks (すべてのマークを削除)

シーケンスからすべてのカスタム仕様のマークを削除します。

Locked (ロック)

有効にすると、すべてのマークがロックされてマークを編集できなくなり、ユーザーはタイムライン スライダを自由にスクラブ再生できるようになります。

現在の時間がサブフレーム上にあるか、フレーム間にある場合は、再生ヘッドの時間インジケーターに アスタリスク (*****) が付くことがあります。これは、スナッピング が無効な場合に発生することがあります。

sequencer sub frames asterisk

選択範囲

選択範囲は、タイムラインの選択と再生を支援するためにシーケンスで定義できるカスタム仕様の領域です。

選択範囲を作成するには、タイムライン バー上を右クリックして [Set Selection Start] および [Set Selection End] を設定します。

sequencer selection range start end

選択範囲のハンドルは、シーケンスの開始時間および終了時間と同様に調整することができます。

sequencer selection range manipulation

また、シーケンスの再生を設定してセクション範囲内をループさせることもできます。

sequencer selection range playback

選択範囲では、ツールバーの [Actions] ボタンをクリックして [Select Keys in Selection Range (選択範囲のキーを選択)] または [Select Sections in Selection Range (選択範囲のセクションを選択)] を選択することで、範囲内にあるキーフレームやセクションを選択することもできます。

sequencer selection range settings

選択範囲を削除するには、時間バーを右クリックして [Clear Selection Range] を選択します。

カスタム仕様のフレーム マーク

カスタム仕様のフレーム マークは、領域に対する注意を喚起したり、シーケンスについての注釈を提供したりするために追加できるポイントです。

マークを作成するには、タイムライン バー上の時点を右クリックして [Add Mark (マークを追加)] を選択します。

sequencer add mark option

シーケンサーのタイムライン内でフレーム マークを選択 (複数可) して、その位置を編集することができます。

sequencer marks manipulation

マークを編集するには、シーケンサーのタイムライン内で目的のマーク フラグを右クリックし、コンテキスト メニューを開きます。ここで、Frame Number、LabelColor といったプロパティをカスタマイズできます。

sequencer mark properties

これらのプロパティを使用して、シーケンサー エディタでシネマティックスを作成する際に、カスタム仕様のフレーム マークの動作を確認したり、設定したりできます。

プロパティ

説明

Marked Frame

レベル シーケンス内でマークが配置される フレーム番号 を設定または参照します。

Label

カスタム仕様のフレーム マークの名前を設定します。設定された名前は、シーケンサーのタイムラインにあるマーク フラグの上に表示されます。

Comment

カスタム仕様のマークに関連するコメントを追加します。

Color

シーケンサーのタイムライン内で、マーク フラグのカスタム仕様の色を設定します。

Is Determinism Fence?

有効にするとマークが 決定論的フェンス として扱われて、シーケンサーのタイムライン内でのマークの位置で、すべてのシーケンサー コンポーネントが確実に評価されるようになります。

決定論的フェンスは単一の評価で超えることはできず、評価が 2 つの異なるパートで実行されることを強制し、存在するすべてのシーケンサー コンポーネントの正確な評価を保証します。

ランタイム時の正確な再生を確実にするために、レベル シーケンス内の重要なフレームには、Is Determinism Fence プロパティを有効にしたマークを追加することを推奨します。

Add Mark

カーソルが置かれているタイムコードに、カスタム仕様のマークを新しく作成します。

各レベル シーケンス フームに追加できるカスタム仕様のマークは 1 つのみです。

Delete Mark

現在選択しているマークを削除します。

Delete All Marks

レベル シーケンス アセットに含まれるすべてのカスタム仕様のマークを削除します。

再生コントロール

再生コントロールはシーケンサの左下隅に表示され、一般的なメディア再生アプリケーションと同様に機能します。

ここには再生の切り替え、一時停止、その他の再生に関連する機能のボタンが並んでいます。

sequencer add mark option

アイコン

説明

sequencer record button take recorder

Take Recorder を使って、シーケンサーのアウトライナーで選択しているアクタの動きを記録します。

この再生コントロールを使用するには、Take Recorder プラグインをインストールする必要があります。詳細については、「Take Recorder」ドキュメントを参照してください。

PlaybackBracketIn.png

シーケンスの開始時間を現在の再生ヘッドの位置に設定します。

PlaybackGoToFront.png

シーケンスの開始点にジャンプします。

PlaybackPrevKey.png

選択したトラックで 1 つ前のキーフレームにジャンプします。

PlaybackStepBack.png

1 つ前のフレームに移動します。

PlaybackReverse.png

現在の再生ヘッドの位置からシーケンスを逆方向に再生または一時停止します。

PlaybackPlay.png

再生ヘッドの位置からシーケンスを再生または一時停止します。

PlaybackStepForward.png

次のキーフレームにジャンプします。

PlaybackNextKey.png

選択したトラックで次のキーフレームにジャンプします。

PlaybackGoToEnd.png

シーケンスの終了点にジャンプします。

PlaybackBracketOut.png

シーケンスの終了時間を現在の再生ヘッドの位置に設定します。

PlaybackLoop.png

ループと非ループを切り替えます。選択範囲のループは、選択範囲がタイムラインで使用されている場合に追加されます。

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