プロパティ マトリックス

複数のアクタの複数のプロパティを同時に表示および編集するツール

複数のアクタがいるレベルで作業する場合、一度に個々のプロパティを更新すると時間がかかります。プロパティ マトリックス を使用すると、大量のオブジェクトやアクタの一括編集や値の比較を行うことができます。プロパティ マトリックスは、オブジェクトのコレクションに構成可能なプロパティ セットを、テーブル ビューの列として表示します。また、現在選択されているセットに対して全プロパティを表示する標準的なプロパティ エディタも提供します。

Propterty Matrix in Unreal Engine

機能

機能

利点

バルク オブジェクト編集

  • 多数のオブジェクトのプロパティを同じ値に設定する機能はそのままで、一連の変化する値を多くのオブジェクトに設定するワークフローが簡単になります。

  • 数千のオブジェクトを同時に扱うことができます。

  • さまざまな種類のオブジェクトを同時に編集できます。

バルク細粒オブジェクト比較

  • 数千のオブジェクトの値を一度に並べ替えることができます。

  • 設定が正しくないアセットやアクタをすばやく見つけることができます。

ディープ プロパティおよび配列サポート

  • 配列と構造体タイプのプロパティに対し、上記のすべてを実行します。

  • 任意のプロパティの縦列を公開できます。

  • 配列インデックスを扱うことができます。

プロパティ マトリックスにアクセスする

プロパティ マトリックスには、以下の方法でアクセスできます。

  • 検索 バーの隣にある [Details (詳細)] パネルの [Property Matrix (プロパティ マトリックス)] ボタンを選択します。

  • コンテンツ ブラウザ でアセットを選択し、右クリックして [Asset Actions (アセットアクション)] を選択して、コンテキストメニューから [Edit Selection in Property Matrix (プロパティ マトリックスで選択内容を編集)] を選択します。

  • アウトライナ で選択範囲を右クリックし、コンテキスト メニューから [Edit Selection in Property Matrix (プロパティ マトリックスで選択内容を編集)] を選択します。

  • アウトライナ で選択範囲を右クリックし、[Edit Components in the Property Matrix (プロパティ マトリックスでコンポーネントを編集)] を選択して、コンテキスト メニューから共有コンポーネント タイプを選択します。

プロパティ マトリックスを使用する

プロパティ マトリックスは、他のグリッドベースのエディタと同様にデータを扱うテーブルです。すべてのセルに表示と編集という 2 種類のモードがあります。現在のモードに応じて、セルの機能セットが変更されます。

列を追加/削除する

[Pinned Columns (ピン留めされた列)] パネルでプロパティを固定したり外したりすることで、列を追加したり削除したりできます。パネル内のプロパティのリストはプロパティ ツリーと呼ばれます。

Adding Column

列ヘッダを右クリックするか、列ヘッダ自体を マウスの中ボタンでクリック すると、列を削除することもできます。

Remove Property Matrix Column

プロパティ マトリックスは、テーブルにバインドされたオブジェクトのタイプに応じて、有益な列をテーブルに自動入力しようとします。

プロパティを編集する

大半のセルはバインドされた値をテキストとして表示し、テキスト表現を編集することができます。しかしセルは完全にカスタマイズ可能なため、プログラマーによって大きく異なる場合があります。たとえば、ブーリアン値やカラー値など、完全にカスタム化されたセル実装を持つセルもあります。

Editing Property Matrix

プロパティ ツリーは、テーブル内で選択された行にバインドされます。これは、プロパティへの変更が、選択されたアイテムにのみ適用されることを意味します。

Propterty Matrix in Unreal Engine

表内では、最後に選択したセルに設定が適用されます。

Propterty Matrix in Unreal Engine

選択したセルをコピーして、表内の相対的な設定にペーストすることもできます。

Propterty Matrix in Unreal Engine

その他に以下の編集機能があります。

  • オブジェクト内の深い場所にあるプロパティ値の比較

  • 配列インデックスの処理

列内のプロパティのパスを表示するには、ヘッダ名にカーソルを乗せます。

プロパティを変更するとレベルが更新されますが、設定を正式に適用するには保存アイコンをクリックする必要があります。

並び替え

列のヘッダをクリックすると、列を昇順または降順に並べ替えることができます。ヘッダに矢印が表示され、列がどのようにソートされているかが示されます。

制御

制御

説明

キーボード操作

Escape キー

現在のセルの編集モードを終了します。一部のセルには複雑な編集ウィジェットがあり、独自のエスケープ動作が優先されるため、ユーザーはエスケープ キーを複数回押す必要がある場合があります。

Ctrl + C キー

現在のセルの文字列表現をクリップボードにコピーします。

Ctrl + V キー

現在のセルの値をクリップボードのテキストとしてセットします。

Ctrl + A キー

表内のすべてのセルを選択します。

Home キーまたは Ctrl + 左向き矢印 キー

現在のセルをその行の最初のセルに移動します。

End キーまたは Ctrl + 右向き矢印 キー

現在のセルをその行の最後のセルに移動します。

Ctrl + Home キー

現在のセルをその表の最初のセルに移動します。

Ctrl + End キー

現在のセルをその表の最後のセルに移動します。

左向き矢印 キーまたは Shift + Tab キー

現在のセルをその行の前のセルに移動します。

右向き矢印 キーまたは Tab キー

現在のセルをその行の次のセルに移動します。

上向き矢印 キー

現在のセルをその列の前のセルに移動します。

下向き矢印 キー

現在のセルをその列の次のセルに移動します。

Ctrl + 上向き矢印 キー

現在のセルをその列の最初のセルに移動します。

Ctrl + 下向き矢印 キー

現在のセルをその列の最後のセルに移動します。

Shift + 上向き矢印 キー

現在のセルをその列の前のセルに移動し、その行を現在の選択範囲に追加します。

Shift + 下向き矢印 キー

現在のセルをその列の次のセルに移動し、その行を現在の選択範囲に追加します。

Ctrl + Shift + 上向き矢印 キー

現在のセルをその列の最初のセルに移動し、その間の行をすべて選択します。

Ctrl + Shift + 下向き矢印 キー

現在のセルをその列の最後のセルに移動し、その間の行をすべて選択します。

F2 キー

現在のセルが編集モードになります。

マウス操作

セルを 左クリック

クリックされたセルが現在のセルになり、そのセルの行が新しい選択範囲になります。

セルを Ctrl + 左クリック

クリックされたセルがすでに選択されている行でない場合、そのセルが現在のセルとなり、その行が現在の選択範囲に追加されます。それ以外の場合はセルの行が選択範囲から除外されます。

セルを Shift + 左クリック

クリックしたセルが現在のセルとなり、元のセルの行とクリックしたセルの行の間のすべての行が既存の選択範囲に追加されます。

現在のセルを 左クリック

現在のセルが編集モードになります。

セルを 左のダブルクリック

セルが現在のセルとなり、編集モードになります。

列ヘッダを マウスの中央ボタンでクリック

表から列が削除されます。

[Details (詳細)] パネル内のプロパティを マウスの中央ボタンでクリック

クリックしたプロパティの表へのピン留めが切り替わります。

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