Visual Studio をセットアップする

Unreal Engine と連携するように Visual Studio をセットアップするヒント、コツ、テクニックを説明します。

Unreal Engine (UE)Visual Studio (VS) とスムーズに統合するように設計されており、プロジェクトのコードをすばやく簡単に変更してコンパイル後にすぐ結果を確認できます。Visual Studio を Unreal Engine と連携するように設定すると、Unreal Engine を使用するデベロッパーの効率と全体的なユーザー エクスペリエンスが向上します。

このドキュメントでは、Unreal Engine から Visual Studio へのワークフロー設定の基本について説明します。

バージョンの互換性

下表は、バイナリ バージョンの Unreal Engine に統合された Visual Studio のバージョンの一覧です。

Unreal Engine のバージョン

VS 2019 のバージョン

VS 2022 のバージョン

5.3

16.11.5 以降

17.4 以降、17.6 推奨 (デフォルト)

5.2

16.11.5 以降

17.4 以降 (デフォルト)

5.1

16.11.5 以降 (デフォルト)

17.4 以降

UE 5.1 時点では、Unreal Build Tool (UBT) は、インストールされた最新版 Visual Studio 用の Visual Studio ソリューション ファイルを生成するようになりました。ただし、最新版をサポートしない Platform SDK をインストールした場合は除きます。この場合、UBT はその Platform SDK をサポートする、最新の Visual Studio 向けの Visual Studio ソリューション ファイルを生成します。

UE 5.2 時点では、Unreal Engine のコンパイルにおいて、VS 2022 がデフォルトの Visual Studio バージョンとなりました。

UE 5.2 向けのプラグインをプリコンパイルする場合は、VS 2019 を使用してプラグインをコンパイルすることをお勧めします。これにより、UE 5.2 のすべてのユーザーが VS 2019 と VS 2022 のどちらを使用しているかに関係なく、プラグインを使用できるようになります。プラグインの詳細については、プラグイン のドキュメントを参照してください。

UE 5.4 では Visual Studio 2019 のサポートが終了するため、Visual Studio 2022 が必要になります。

Unreal Engine で必須とされるインストーラ

Epic Launcher から UE をインストールする場合、または GitHub からクローンを作成する場合、UE で必須とされるインストーラが自動的に実行されします。ただし、Perforce から UE をインストールまたは同期する場合は、UE で必須とされるインストーラを手動で起動する必要があります。これは、ローカルでビルドした UE ツールを実行する前に行う必要があります。このインストーラはコード ベースの「UNREAL_ENGINE_ROOT\Engine\Extras\Redist\en-us\」に置かれています。

新しい Visual Studio のインストール

VS を初めてインストールする場合は、次のオプションを有効化する必要があります。

Visual Studio Workloads

VS で Unreal Engine を開発するには、以下のオプションの Workloads をインストールする必要があります。

  • .NET デスクトップ開発

  • C++ によるデスクトップ開発

  • ユニバーサル Windows プラットフォーム開発

  • C++ によるゲーム開発

C++ ツール

VS のインストールに C++ ツールを追加するには、これらの追加オプションおよび [Workloads (ワークロード)] から [Game development with C++ (C++ でゲーム開発)] を選択します。

  • C++ プロファイリング ツール

  • C++ AddressSanitizer

  • Windows 10 SDK (10.0.18362 以降)

  • Unreal Engine インストーラ

Visual Studio Workload Installer Options

推奨設定

UE で VS を使用するデベロッパーの場合、次の設定を推奨します。

テーマを Dark に変更しているので、VS バージョンは少し異なって見えます。[Tools (ツール)] > [Options (オプション)] > [Environment (環境)] > [General (全般)] > [Color Theme (配色テーマ)] で変更することができます。

ソリューション設定用のドロップダウン メニューの幅を広げる

  1. VS を起動します。VS を初めて開く場合は、[Get Started (開始する)] ウィンドウが表示されます。[Continue without code (コードなしで続行)] をクリックします。

    画像をクリックすると拡大表示されます。

  2. ツールバーを右クリックして、表示されるメニューの下部で [Customize (カスタマイズ)] を選択します。

    画像をクリックすると拡大表示されます。

  3. [Commands] タブをクリックして [Toolbar (ツールバー)] ラジオ ボタンを選択します。 SelectToolbarRadioButton.png

  4. ツールバー の横のドロップダウンで、[Standard (標準)] を選択します。 SelectStandard.png

  5. [Preview] リストで [Solution Configurations (ソリューション設定)] コントロール (スクロールダウンする必要があります) を選択して、[Modify Selection (選択を変更)] をクリックします。 SelectModifySelection.png

  6. [Width (幅)] を「200」に設定して、[OK] をクリックします。 SetWidth_200.png

  7. [Customization][Close] をクリックします。すぐにツールバーが更新されます。

ソリューション プラットフォーム用のドロップダウンを追加する

  1. [Standard] ツールバーの一番右にあるボタンを探します (マウスのカーソルを合わせると [Standard Toolbar Options (標準ツールバー オプション)] というラベルが表示されます)。 SetUpVisualStudio-RecommendSettings-SolutionPlatformsStep01.png

  2. ドロップダウン ボタン > [Add or Remove Buttons (ボタンを追加または削除] > [Solution Platforms (ソリューション プラットフォーム)] の順に選択してツールバーにメニューを追加します (デフォルトで有効の場合があります)。 SetUpVisualStudio-RecommendSettings-SolutionPlatformsStep02.png

エラーリスト ウィンドウをオフにする

通常、コードにエラーがある場合は [Error List (エラー リスト)] ウィンドウが自動的にポップアップします。しかし、UE の作業中に誤ったエラー情報がエラー リスト ウィンドウに表示される場合があります。UE で作業する際は、この [Error List] ウィンドウをオフにして、[Output (アウトプット)] ウィンドウを使用して実際のコード エラーを確認することを推奨します。[Error List] ウィンドウをオフにするには、次の手順を実行します。

  1. [Error List] ウィンドウが開いている場合は閉じます。

  2. [Tools (ツール)] メニューから [Options (オプション)] ダイアログを開きます。 SetUpVisualStudio-RecommendSettings-ErrorListOffStep02.png

  3. [Projects and Solutions (プロジェクトとソリューション)] を選択して [Always show error list if build finishes with error (ビルドがエラーで終わった場合、常にエラー リストを表示する)] を無効にします。 SetUpVisualStudio-RecommendSettings-ErrorListOffStep03.png

  4. [OK] をクリックします。

その他の便利な構成設定を次に示します。

  • [Show Inactive Blocks (非アクティブなブロックを表示)] をオフにします。このオプションをオンにすると、コードの一部がテキスト エディタでグレーアウトされる場合があります。設定をオフにするには、[Tools (ツール)] > [Options (オプション)] > [Text Editor (テキスト エディタ)] > [C/C++] > [View (表示)] の順に選択します。

  • [Disable External Dependencies Folders (外部依存関係フォルダを無効にする)]True に設定して、[Solution Explorer (ソリューション エクスプローラー)] で不要なフォルダを非表示にします。[Disable External Dependencies Folders (外部依存関係フォルダを無効にする)][Tools (ツール)] > [Options (オプション)] > [Text Editor (テキスト エディタ)] > [C/C++] > [Advanced (詳細設定)] にあります。

  • 必要がなければ [Edit & Continue (編集して続行)] 機能をオフにします。[Tools (ツール)] > [Options (オプション)] > [Debugging (デバッグ)] > [Edit & Continue (編集して続行)] を選択します。

  • [IntelliSense] をオンにします。

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