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ゲームプレイ統計ビジュアライザ リファレンス

ドキュメントの概要: ゲーム統計ビューアで使用可能な機能の概要。

ドキュメントの変更ログ: 作成者 Josh Markiewicz 、更新者 Jeff Wilson

概要

このドキュメントでは、ゲームプレイ セッション中に収集されたデータを分析および可視化するために使用する機能について説明します。さらに、統計キャプチャシステムを機能拡張し、ゲーム固有のデータ収集すために必要なステップについても詳細に解説します。基盤となるシステムの詳細は、ゲーム統計データの収集 に掲載されています。

この狙いは、ゲーム中に統計をディスクにストリームし、ゲームが終了した段階でエディタで集計および可視化を行うことにあります。何を記録するかの決定は完全に各個人に委ねられていますが、エンジンは広範な可能性をサポートしており、必要に応じて機能を削ったり、拡張したりできます。

新たなビジュアライザ タブにアクセスするには、当面、コマンドラインの最後に -gamestats を含めなければなりません。以下に例を挙げます。

 UDK.exe editor -gamestats 

ビジュアライザ ウィンドウ

次の図は、ゲーム統計ウィンドウの各種セクションを示しています。

Overview.jpg

セクションは 4 つに分かれています。

  1. ゲームセッション ウィンドウ
  2. ビジュアライザ タブ
  3. 時間コントロール
  4. 出力ウィンドウ

ゲームセッション ウィンドウ

GameSession.jpg

ゲームプレイ セッションの記録が正常に完了した後でエディタがレコードを自動的にスキャンできるように、ファイルを GameDir/Stats フォルダに移動する必要があります。適切なマップがロードされると、そのマップに関連するすべてのゲームプレイ セッションがここに表示されます。

このセクションに表示されるデータは単なる参照目的であり、各列見出しがその定義を示しています。

はじめに上のセクションでゲームプレイ セッションをクリックすると、下のビジュアライザのタブに適切なデータが挿入されます。

ビジュアライザ タブ

Filters.jpg

ほとんどの操作はビジュアライザ タブで行います。さまざまなデータポイントを選択することで、ビジュアライザを調整し、クエリーに関連するデータだけを表示することができます。これらのフィルタと時間コントロールを組み合わせて、表示したいデータをビジュアライザに送ります。ゲームで他のイベントがサポートされていても、セッション中に実際に記録されたデータだけを表示し、ゼロカウントのデータは表示しません。

各タブの上のラベルには、現在のビジュアライザの名前と、現在のフィルタによって検出された結果の数が含まれます。最初の数値はデータ点の数で、ビジュアライザ本体にとって重要な数です。2 番目の数値はデータベースクエリーから返された結果の数です。ビジュアライザはデータベースから得られたレコードをすべて使用せず、クエリーからデータを集計/生成することがあります。2 つの数値が示されている理由は、ビジュアライザでデータが表現/操作された結果であり、結果セットが空でないことをユーザーに示すためです。

そのすぐ下には、このタブで使用するビジュアライザのタイプを変更するためのコンボボックスがあります。

その下には、Events、Teams および Players の 3 つの列があり、デフォルトでは何も選択されていない状態で、"show everything" (すべて表示) と表示されています。SHIFT+ クリックを使って 1 列に複数の項目を選択できます。特定のイベントに関するデータだけ表示したい場合は、そのイベントを 1 つハイライトします。特定のチームだけを参照するには、そのチームを選択するとチームデータがすべて表示されます。"Show everything" に戻るには、ハイライトした項目を SHIFT+ クリックするか、または空白領域をクリックします。

各タブの右上には [Enabled] (有効にする) チェックボックスもあり、このビジュアライザに関するデータの表示または非表示を切り替えます。さらに、ビジュアライザに含める要素を構成するためのオプションボタンもあります (ビジュアライザでサポートされている場合)。

エディタの起動時に、ゲーム内のあらゆるビジュアライザがスキャンされてタブが生成されます。現在のところ、エディタは 3 つの基本的なビジュアライザ (Basic Stats Visualization、Heatmap および Player Movement) をサポートしています。

Basic Stats Visualizer

Basic Stats (基本統計) ビジュアライザには、データストリーム内に含まれたイベントに関するデータが包括的に含まれています。ダム端末 (dumb terminal) とほぼ同じで、既知の各統計をスプライトとして画面に表示します。このデータは、Top (トップダウン)、Perspective のいずれのビューのクライアント ウィンドウでも利用できます。

TopDownBasic.jpg

トップダウンビューでは、プレイセッションの最新の「全体像」が表示され、マップ全体とすべてのイベントの場所が一目で分かります。クライアント ウィンドウを選択し、スプライトの上にマウスを置くとそのイベントの情報がツールヒント形式で表示されます。イベントをダブルクリックすると、イベント発生時の位置と方向の Perspective ビューに切り替わります。

PerspBasic.jpg

トップダウンビューと同様に、Perspective ビューもツールヒント形式で情報を表示します。

表示するスプライトや、他の属性の指定は、!DefaultEditor.ini ファイルの [UnrealEd.BasicStatsVisualizer] セクションで行います。

+DrawingProperties=(EventID=102,StatColor=(R=0,G=0,B=0),Size=8,SpriteName="EngineResources_Gears.GameStatsIcons.stats_icon_spawn")

Heatmap Visualizer

Heatmap (ヒートマップ) ビジュアライザは、特定のデータ点をパープル (アクティビティがほとんどない) からレッド (最高レベルのアクティビティ) までの範囲の色で集計的に示します。

Heatmap.jpg

現在のところ、このビジュアライザでは、プレイテスト中のマップ範囲をユーザーに示すために位置と キル イベントの表示を明示的にオフにしています。このビジュアライザは、複数のゲームプレイ セッションのデータを集計するのに最も役に立ちます。

Heatmap のオプションダイアログは、しきい値を設定する機能を提供しています。上のスライダを低い値に設定すると、この値より高い値はすべて赤でマークされ、下のスライダの値より低い値はすべてビジュアライザから見えなくなります。これらのパラメータを調節し、ニーズに合わせて heatmap を調整します。さらに、スクリーンショットのキャプチャボタンもあります。これは Top ビューポートを適切に構成してスクリーンショットを撮り、それを GameDir/Screenshots ディレクトリに保存します。

Player Movement Visualizer

このビジュアライザは、プレーヤーの動きを色分けされた線の配列として表現します。各プレーヤーには一意の色のラインが与えられ、時系的な動きを再生します。

ビジュアライザを追加/変更する

デフォルトでは、ビジュアライザの各タイプが 1 つずつタブ化された領域に作成されます。タブの追加/削除機能は後日設定されることになりますが、当面は、同一タイプのビジュアライザが 2 つ以上必要な場合、タブのすぐ下にあるコンボボックスからそのタイプを変更することができます。その中に、既知のビジュアライザすべてが揃っており、それらを自由に切り替えることができます。

MovementTop.jpg

MovementPersp.jpg

ビジュアライザの追加/変更

デフォルトでは、タブ領域にすべてのビジュアライザタイプが 1 つずつ作成されます。次回作業時にタブを追加/除外するように設定することはできますが、同じタイプのビジュアライザを今すぐ追加したい場合は、タブの下にあるコンボボックスを使ってタイプを変更します。コンボボックスにはエディタが検出した統計ファイルのビジュアライザのリストが表示され、そこで自由に切り替えることができます。

タイムスライダ

TimeControl.jpg

タイムスライダを機能させるには、2 つのスピナーコントロールで時間の差を指定します。左側は範囲の開始時間、右側には終了時間です。これらの数値を変更すると、ブルーのバーの長さが増減し、範囲を視覚的に示します。

範囲が更新されるたびにすべてのクエリー (無効なクエリーも含み) が更新され、セッションから新しい結果セットを取得します。データをスクラブ再生するには、スライダ中央のボタンをクリックして時間を前後に移動します。

出力ウィンドウ

出力ウィンドウは、ツールまたは個々のビジュアライザなど、さまざまな情報源に関して役に立つ情報を表示する機能を提供します。ここにはエラーやクエリー結果などの情報が表示されます。

データベース

概要

ビジュアライザの運用は擬似的なデータベースのバックエンドであり、ローカル ファイルと SQL サーバーへのリモートアクセスの両方を処理します。

ローカルファイルの使用

GameDir/Stats ディレクトリにゲームプレイ セッション ファイルを置いて .gamestat を拡張子として付けるだけで、エディタの起動時にその内容が解析されます。該当するマップがロードされると、それに関連するゲームプレイ セッションのデータが表示されます。

データベースへのリモートアクセス (開発中)

リモート SQL データベースへのアクセスは現在開発中で、ローカルマシンに格納されたファイルの場合と同じ機能を提供する予定です。

ゲームセッションのアップロード

ローカルのゲームセッションをダブル クリックするすると、そのセッション情報をリモートサイト構成のデータベースにアップロードするかどうかを尋ねるメッセージが表示されます。