iOS プロビジョニング概要
概要
署名およびプロビジョニングでは、キーや証明書、またモバイルプロファイルが作成されます。これによって、Apple iOS プラットフォーム用のアプリケーションを作製、テスト、配布できるようになります。このドキュメントの目的は、iOS デバイス上で開発を開始する前に必要となるセットアップ作業をスムーズに遂行できるようにすることにあります。
注意: 署名とパッケージ化のプロセスを完了させるには、iOS デベロッパに登録する必要があります。また、iOS デバイスへのデプロイを実行するマシーンには iTunes がインストールされていなければなりません。
注意 : 1 つの証明書に複数のプロビジョンを関連づけることは可能ですが、証明書は同時に 1 つしか有効ではありません。複数の開発者からなるチームで開発を行う場合は、このことを覚えておかなければなりません。ある証明書が無効になった場合は、それに関連づけられたプロビジョンを変更するか、この新たな証明書のために、新たなプロビジョンを作成する必要があります。
重要 : Apple による変更のため、2011年7月以降にダウンロードされた証明書とプロビジョンは、2011年8月以降の iPhonePackager ツールを使用する必要があります。
iPhonePackager ツール / Unreal iOS コンフィギュレーション ウィザード
iPhonePackager ツール の用途は、iOS ハードウェアデバイス上で動作する「Unreal Engine 3」アプリケーションをパッケージ化することです。またこのツールは、署名証明書やモバイルプロビジョンといった関連ファイルのインストールおよびコンフィギュレーション、さらには、接続デバイスへのデプロイも処理します。
Unreal iOS コンフィギュレーション ウィザードは、iPhonePackager ツールのためのグラフィカルなインターフェースです。このウェイザードを使用して iPhonePackager の機能すべてにアクセスすることができます。たとえば、アプリケーションのパッケージ化や、Apple デベロッパ資格をともなったアプリケーションへの署名、iOS デバイスへのパッケージのデプロイなどを、ビジュアルなインターフェースを通じて実行できるようになります。
iPhonePackager ツール、ならびに、Unreal iOS コンフィギュレーション ウィザードの詳細については、 iPhonepackager ツール を参照してください。
iOS プロビジョニングのセットアップ
「Unreal Engine 3」を使用して iOS アプリケーションを開発する場合、必要となるプロビジョニングのセットアップ作業は、Unreal iOS コンフィギュレーション ウィザードを利用することによって簡単に行うことができます。
またこのセットアップ過程では、Apple Developer サイト上で development certificate (開発用証明書) と provisioning profile (プロビジョニング プロファイル) を作成する必要があります。
iOS プロビジョニングのセットアップ のページには、プロビジョニング作業のすべてが解説されています。iOS プラットフォーム用アプリケーションを以前に開発したことがある開発者だけではなく、今回初めての方々にも利用していただくことができます。
iOS Provisioning Portal
iOS Provisioning Portal (プロビジョニング ポータル) には、より高度でカスタマイズされたプロビジョニングを実行するためのツールが含まれています。プロビジョニング アシスタントを利用して実行する自動セットアップとは対照的なものです。
たとえば、複数のデバイスの追加や、明示的なBundle Identifier (バンドル個体識別情報) のセットアップ、プロビジョニング プロファイルの変更などを含む多数の操作が可能になります。このセクションでは、「Unreal」を使用して開発者が iOS 用ゲームを制作する際に、一般的に使用される操作について詳しい解説を行っています。
手動でプロビジョニングをセットアップする方法のについては、 iOS Provisioning Portal 概要 を参照してください。
重要な用語
このドキュメントでは、暗号化 / 復号化と署名 / 認証という語句を同等なものとして使用しています。(データを暗号化する場合と、データのハッシュを暗号化する場合のどちらであっても)
- csr - Certificate Signing Request (証明書署名依頼)
- 作成主体: Keychain または Unreal iOS コンフィギュレーション ウィザード
- 使用主体: iOS Provisioning Portal (Apple.com ウェブサイト)
- 用途: 署名証明書の作成
- cer - 証明書 (秘密鍵なし)
- 作成主体: iOS Provisioning Portal (Apple.com ウェブサイト)
- 使用主体: UDK Packaging および Cooking (Xcode を使用前にセットアップする場合に、Xcode によっても使用されます)
- 用途: iOS 用アプリケーションにコード署名を施す
- 鍵: 公開鍵 / 秘密鍵のペア
- 作成主体: Unreal iOS コンフィギュレーション ウィザード
- 使用主体: cer をインポートするときの iOS
- 用途: iOS 用アプリケーションにコード署名を施す
- p12 - 証明書ファイル
- 作成主体: OS X からエクスポートするときの Keychain。 または、cer + 鍵をインポートした後の Unreal iOS コンフィギュレーション ウィザード。
- 使用主体: Unreal iOS コンフィギュレーション ウィザード。
- 用途: 署名 ID をあるコンピュータから他のコンピュータに移動させる。 (たとえば、OS X から PC に移動させる場合)。
- cer + key: - 証明書ファイルおよび公開鍵 / 秘密鍵のペア
- 使用主体: Unreal iOS コンフィギュレーション ウィザード。
鍵のペアと Apple 証明書
鍵のペアを使ってできる操作は次のとおりです。
- 公開鍵を使って暗号化する: 暗号化されたデータは、ペアとなっている秘密鍵を使わなければ復号できません。
- 秘密鍵を使用して暗号化する: 暗号化されたデータは、公開鍵をもっている人であれば誰でも復号できます。(通常、署名に使用されます。公開鍵と関連づけられている秘密鍵を所有している人が署名したことを証明するものです)。
証明書を入手するには:
- コード署名要求には、秘密鍵ではなく公開鍵が含まれます。
- Apple によって証明書 (Apple の秘密鍵を使用して署名されたもの) が作成され、コード署名が許可されます。
コード署名のプロセスを実施するには、以下が必要となります。
- 自身の秘密鍵
- コード署名が許可されていることを示す証明書チェーン。(あなたがダウンロードした証明書と当社が発行する親 cer)。
Apple からダウンロードした証明書は、公開鍵が含まれているとともに、Apple の秘密鍵によって署名されています。これにはあなたがiOS のためにコード署名できることが示されています。電話機は Apple の公開鍵を使用してそのことを検証することができます。この証明書にはあなたの秘密鍵が含まれていないので、これとは別に供給されなければなりません。
Important!
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If you are looking for the Unreal Engine 4 documentation, please visit the Unreal Engine 4 Documentation site.