Texture Paint のリファレンス

概要

Texture Paint (テクスチャペイント) ツールを使用すると、レベルのビューポート内で静的メッシュ上にテクスチャをインタラクティブにペイントすることができます。

固有のカラー値を使用して、単一のテクスチャを複数のメッシュに関連づけてペイントすることができ、マテリアルで好きなようにそのデータを利用することができます。複数のメッシュを同時に編集することが簡単であり、ビューポート内でペイントの変更を直接表示することができます。

クイックガイド

Texture Paint 機能のほとんどは、かなり覚えやすいため、すぐに始めたい場合のために、以下の基本的なステップを参照してください。

• Texture Paint モードをアクティベートして、メッシュアクタを選択する
• メッシュに割り当てられているマテリアルが、ペイントしたいテクスチャを使用するようにする
• 使用したい UV チャンネルとペイントしたいテクスチャを選択する
• ペイントカラーをセットし、他のブラシ プロパティを適切に調整する
• Ctrl キーを押下しながら、メッシュをクリックしてドラッグし、ペイントを適用する!

Texture Paint モード

Texture Paint ツールを呼び出して使用するには、 Mesh Paint Mode (メッシュペイント モード) を入力する必要があります。メインのエディタフレーム内の左パネルにあるツールバーボタンをクリックします。

さらに、ツールパネルの最上部にあるラジオボタンを Textures (テクスチャ) に切り替えます。

このモードでは、ペイントを容易にするため、特定のエディタ機能が無効になります。ただし、たいていの一般的なエディタの動作 (例 : カメラの動きや選択) は、依然として使用することができます。また、perspective (透視図法) ビューポートが、このシステムの必要条件である real-time mode (リアルタイムモード) に強制的に変更されます。

メッシュ上でペイントする

メッシュ上でペイントすることは簡単です!

まず覚えておくべきことは、選択したメッシュ上でのみペイントすることができるということです。これによって、特定のオブジェクトにのみペイントを制限することができます。ただしその場合であっても、必要に応じて、複数の選択したメッシュ全体にペイントすることができます。

Mesh Paint モードが有効である場合、選択したアクタは、通常の選択キューではなく、照準がそのまわりにともなって表示されます。1 つ以上のメッシュを選択してから、そのメッシュ上をマウスオーバーすると、ペイントブラシが表示されます。

ペイントブラシは、マウスカーソルの下にあるメッシュ上の点を中心として、メッシュジオメトリのサーフェス法線に沿って投影された円柱と考えることができます。円形ブラシの輪郭は、ブラシの半径を示します。内部の円は、ブラシの フォールオフ (または内側の半径) を示します。ブラシの中心から飛び出している小さな線は、メッシュのサーフェス法線です。

ペイントするには、 コントロールキーを押下したまま 、メッシュのサーフェス上をクリックしてドラッグします。消去するには、 シフトキー を押下したままで上記を行います。

クリックするたびに、また、マウスポジションを変更する (ドラッグする) たびに、ペイントが適用されます。また、 brush flow (ブラシフロー) が有効になっている場合は、シーンがレンダリングされるたびにペイントが適用されます。

なお、ペイントは perspective (透視図法) ビューポートでのみ可能です。

ペイント ターゲット

Texture Paint モードに切り替えて、Texture2D オブジェクトを使用するアクタを選択すると、次のオプションが利用可能となります。

ターゲット	説明
	現在選択されているアクタに使用できる UV チャンネルを含んでいます。ここで選択される UV セットは、[Texture Paint Target] (テクスチャ ペイント ターゲット) コンボボックスで選択したテクスチャに、ペイントをマッピングするために使用されます。
	このコンボ ボックスには、現在選択されているアクタによって使用されるテクスチャ (Texture2D) のリストが含まれています。このコンボボックスを使用して、ペイントしたいテクスチャを選択します。法線マップとして指定されているテクスチャは、ペイント可能なテクスチャのリストには入りません。

クイックアクセス	説明
	コンテンツブラウザ内でテクスチャ選択物を簡単に見つけられるようになります。 (Ctrl + Shift + T)。
	ペイントしているときは、テクスチャのソースアートを編集していることになります。このクイックアクセスによって、テクスチャ アセットがファイナライズされます。具体的には、適切なテクスチャ圧縮、および、ミップマップの生成、サムネイルの更新が実行されます。(Ctrl + Shift + C) ファイナライズを忘れても心配要りません。ツールを終了すると自動的に編集済みテクスチャそれぞれのためにファイナライズが実行されます。
	現在選択されたテクスチャを含むパッケージを保存することができます。

ペイントカラー

Texture Paint モードを使用することによって、カラーデータ (Red、Green、Blue0 を直接メッシュ上にペイントすることができるようになるとともに、選択した UV セットが使われて、そのカラーデータがターゲットのテクスチャにマッピングされることになります。このモードが役立つのは、ある種面白いやり方でテクスチャ カラーデータをピクセル シェーダーと結合するようにマテリアルが設定されている場合です。

カラーオプション	説明
	ペイント時に適用されるカラーです。 (Ctrl + 左マウスボタン + ドラッグ)。 見本 (swatch) によって、現在のカラーをプレビューすることができます。カラーは、ツールに備え付けられている カラーピッカー を使用してセットすることができます。
	消去するときに「消しゴム」カラーとして使用するカラーです。 (Ctrl + Shift + 左マウスボタン + ドラッグ)。見本 (swatch) によって、現在のカラーをプレビューすることができます。カラーは、ツールに備え付けられている カラーピッカー を使用してセットすることができます。
	Paint color と Erase color を交換します。
	これらのチェックボックスは、ペイントブラシによって影響を受けるカラー / アルファチャンネルをセットします。

ブラシの設定項目

このセクションでは、ブラシのさまざまな設定項目について説明します。なお、スライダーによってコントロールされるオプションについては、クリックしてドラッグして値を素早く変更することができます。あるいは、必要に応じて、クリックして値を直接入力することもできます。

マテリアルの設定

マテリアルが少なくても 1 個の Texture2D を使い、その テクスチャが法線マップに指定されていない限り、どのようなマテリアルでも使用することができます。

次の簡単な例では、ペイント可能なテクスチャを使用して、2 つのディフューズ テクスチャをマテリアルエディタ内でブレンドしています。